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バングラデシュ人の88%はイスラム教徒です。イスラム教徒以外に、ヒンドゥー教(約10%)、仏教、キリスト教を信仰する人たちがいます。
バングラデシュの88%はイスラム教徒です。1日に5回、アラーへのお祈りがあります。断食月の日中は食べものも水も飲まず、唾も飲み込まないのです。道行く人の中にムスリム帽をかぶった人やパンジャビという礼服を着ている髭モジャの人、サリー、サロワールカミューズをまとった女性を見ることが出来ます。バングラデシュの基盤にはイスラム教の教えがあると言っても過言ではありません。
敬虔なイスラム教徒が多いとは言え、保守的な国民性や過激な原理主義者などを想像しないで下さい。バングラデシュにも海外からたくさんの情報が入っていて、首都ダッカではジーンズをはいた女性が歩いていますし、公園や川べりには等間隔で男女のカップルが座っています。ただし、日本人には身近でない習慣も多いので失礼のないようにマナーを守って旅をして下さい。
モスクや寺院へは許可を得てから入場してください。女性は一部の観光地以外、モスクの立ち入りはできません。入る場合には頭をショールや帽子などで隠し、肌を露出しない格好で入ってください。
イラスム教では豚肉・酒類の飲食は禁止です。少数民族の村や一部の飲食店で飲食・購入可能ですが、公共の場での飲食はしないで下さい。また、断食月にはイスラム教徒たちは早朝から日が沈むまで断食を行う。その時期はイスラム教徒は唾を飲み込むこともタブー。公共の場での飲食は慎んでください。
イスラム教では右手で食事をし、握手も右手で行う。左手は不浄とされていますので、ものを渡すとき、受け取るときは右手で行います。
女性を撮影する場合は、必ず許可を得てからにしてください。特にブルカを着ている(黒いベールと黒い着物で全身を被っている)女性は、敬虔なイスラム教徒であるため、撮影することに抵抗のある人もいます。
人(特に女性に対して)に年齢を尋ねるのは失礼なので慎んで下さい。
男女ともに露出の大きくない服装がよいです。お土産も兼ねて伝統の衣装を買うのもお勧めです。
ショートパンツなどは避け、長いズボンを穿いたほうがいいです。
体のラインが出ない服で、上下とも丈の長いものを着たほうがいいです。胸元が見えないようスカーフやショールを巻くなどの工夫も必要です。 (例: ロングスカートや長いズボン。ゆったりした服)
※ 現地の男性は丈の長いパンジャビスーツや腰に巻く布ルンギを、女性は長い布のサリー、上下スカーフがセットになっているサロワカミューズを着ています。
バングラデシュへ来る旅行者はまだまだ少ないです。道を探していると目的地まで連れて行ってくれたり、初対面なのにベンガル家庭料理をごちそうしてくれたり、旅行者ズレしていない暖かいもてなしを受けることのできる国なのですが、その反面、外国人が珍しく、好奇心いっぱいの視線を送られてしまいます。
特に外に出ない女性が多いバングラデシュでは、ひとりで観光する外国人女性が珍しく、村では2重3重の人に囲まれてしまうこともあります。開き直って微笑みながら手を振ってみたり話しかけてみると、シャイなベンガル人が恥ずかしそうに応えてくれるかもしれません。視線がどうしてもいやであれば、「見ないで」「ちょっと離れて」とはっきり言った方がよいです。
イスラム教ではない外国人女性は寛容だと思ってナンパしてきたりすることがあるので、ガチガチに警戒することはありませんがスキを見せないことは必要です。バングラデシュでは胸・胸元・お尻・足首がセクシャルポイントなので、ベンガル人女性と同じようにサロワカミューズを着て、オロナ(ショール)を首にかけるのがよいです。逆にお腹はセクシャルポイントに含まれていません。
女性が外で働くことの少ないこの国では、食べ物や雑貨だけでなく女性用の下着を含めた衣類も男性が販売しています。ベンガル人夫婦はふたりで来てお金だけ男性が払いますが、旅行者はそうできるとは限りません。日本では相容れないだろうことでしょうが、必要があればこれも異文化と思って男性の販売員から購入するしかありません。
女性ひとりでホテルに宿泊する場合、宿泊料金がかかってもできる限り安全そうなホテルに宿泊することをお勧めいたします。もちろん全てではありませんが夜中に虫除けスプレーをするとか、停電の時にロウソクを持ってきたと、ノックをされて不愉快な思いをすることがあります。夜の9・10時に夕食をとる宵っ張りのベンガル人に悪気はないかもしれないが、チェックインの際に夜にノックしないよう伝えておくような注意が必要です。
公共バスには女性専用の席(モヒラシート)があり、基本的にはその席へ座ることになります。モヒラシートに空席がないとバスに乗せてもらえないこともあります。女性は一部の観光地以外、モスクの立ち入りはできません。入る場合には頭をショールや帽子などで隠し、肌を露出しない格好で入ってください。
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